用心棒・セキュリティ(バー・クラブ)の仕事とは

用心棒・セキュリティ

お酒を提供する飲食店の中でもバーやクラブではトラブルが起こりやすいです。
そんなトラブルを事前・事後に対処するのが用心棒・セキュリティの仕事なのです。
表立った存在ではありませんが、ナイト系店舗には重要な存在です。

仕事内容は?

仕事内容は店内の平和・安全を守ること。
バーやクラブには実に様々な人が訪れます。
ただお酒を飲みたい人からお気に入りの女の子に会いに来る人、ストレス発散のために踊りたい人など。
みんなが節度を守って楽しんでくれれば良いのですが、実際はそうも行きません。

なにより店内で提供されるお酒は冷静な判断力を奪ってしまいます。
スタッフに、他のお客に突っかかって揉め事を起こしそうになったら素早く仲裁に入ります。
相手を打ち負かす必要はありませんのでその場から引き離して話を聞く、それで冷静さを取り戻してくれれば良いですが、収まらないのであれば退場させましょう。

その他、店内のトラブルを事前に防ぐためにも働きます。
店内への入場資格のない人を事前にしっかりチェック。
ID等を偽造する人もいますし、何よりお酒を飲めない未成年もいます。
また、外部から揉め事を起こそうとやってくる招かれざる客もいます。
これらの人たちの動きを警戒し、時には排除するのも重要な仕事です。

どこで募集している?

用心棒・セキュリティを必要としているのは、バーやクラブが中心です。
キャバクラやホストクラブも含まれます。
しかし、この仕事はおおっぴらに募集しているところはほぼありません。

しっかりしたスキル・実力が求められるので知り合いからの紹介などがほとんど。
どうしても働きたい場合は片っ端から問い合わせてみるか、一旦通常のスタッフとして雇用してもらって、その後に自分が用心棒・セキュリティに向いているところをアピールするのが良いでしょう。
小規模な店舗ではそもそも需要がないので、出来るだけ大きな店舗やグループ店で探しましょう。

用心棒・セキュリティに必要な資格

店内の平和を守り、悪漢を退治するには当然屈強な肉体が必要です。
柔道・相撲・ラグビー・アメフトなどを経験している大柄な男性が求められます。
体が小さくても実力があれば、と思うかもしれませんが見た目の威圧感は重要です。
トラブルの迅速な解決は重要ですが、トラブルを未然に防ぐ方がもっと重要なのですから。

店を訪れる人たちはみな善人だと思いたいですが、現実は甘くありません。
護身用だろうと何だろうと武器になるものを携帯している人もいますし、お酒を提供している場に入ることを許されていない未成年もいます。
彼らは自分たちがすんなり入れるとは思っていませんから様々な方法で滑り込もうとします。
それを見つけて対処する観察力も必要です。

その他に必要なのは語学力
都市部には日本在住の外国人や海外からの旅行者が多く、日本語だけでは対応できない場合もあります。
英語は最も利用率の高い言語で、近年では中国語の需要も高まっています。
以上のように用心棒・セキュリティには文武両道の資格が必要なのです。

給料・待遇は?

ベースの給料額は黒服・ホールスタッフと同じと考えて良いでしょう。
明確な求人情報がないのですが、時給1,000~2,000円くらいでしょうか。
ある程度の実績をこなせば別途手当てなどをもらうことも可能でしょう。
勤務先の営業時間が基本的に夜ですからダブルワークが可能な場合もあります。