ホストの雇用形態について

ホストの雇用形態

ホストクラブとホストの関係性の話です。
ホストとして働く前に知っておくとちょっとだけ有利かもしれません。

ホストは従業員ではありません

そもそも、従業員とは
企業と雇用契約を結び、雇用契約に基づいて雇用されている人のこと
です。
正社員、アルバイト、パート、派遣社員は基本的に従業員です。

ホストの仕事は特殊ですが、働いている様子は一般的な飲食店で働く店員とそれほど大きく違いませんが従業員ではありません。
では、一体何なのかと言うと、それは個人事業主
ホストクラブに雇用されているわけではなく、ホストクラブから業務(お客様の接客)を委託されている立場です。
雇用主と従業員のような上下関係はなく、両者の立場は対等です。

ホストは同じお店で働く同僚ホストのことを「従業員」と呼びますが、雇用形態を表しているわけではありません。

ホストクラブの指示に従わなくてよい?

前述のように個人事業主は契約相手と対等な立場なので働く時間や仕事をする・しないの選択が自由です。
それはホストクラブであっても同じですが、実際にルールを無視して自由気ままに働くことは難しいでしょう。

個人事業主は従業員に比べて自由ではありますが、その代わり守られていません。
仕事ぶりを見てホストクラブ側が必要ないと思えば解雇よりも簡単に契約終了が行われるでしょう。
本当の自由を得るにはある程度の実績(売上)が必要です。

支払われるのは給与ではなく、報酬

給与・給料という言い方は従業員に対してのものです。
個人事業主の場合は報酬と呼びます。
あまり聞きなじみがないので、求人情報で報酬を使っているケースはほとんどありません。

固定給のみのホストや内勤スタッフは従業員の場合もあり

お店によって対応は変わるかもしれませんが、歩合給が全くなく固定給だけのホストは雇用契約を結んだ従業員の場合もあります。
新人ホストの期間(1~3ヶ月)は従業員で、その後は個人事業主として業務委託に切替わる場合も。

ホストクラブで働くホスト以外の仕事を担当する内勤スタッフ(店舗運営スタッフ)は従業員の場合が多いです。
基本的にお店の指示に従って仕事をこなします。

ホストは色々なものを経費にできる

サラリーマンなどの従業員に比べて個人事業主のホストは多くのものを経費にできます。
仕事で使うスーツ、身だしなみを整えるメイク・ヘアメイク代、名刺代やパネル写真代など。
お客様との同伴・アフターのデート代、プレゼント代は接待交際費です。

注意点があるとすれば、領収書が必要なことと、仕事以外でも使えるものは経費にし難い点です。
私服で接客するお店で働くために買った服をプライベートでも来ていた場合は経費にはできません。
スマホも仕事用をきっちり分けていれば経費になりますが、プライベートと共用だと線引きが難しくなります。

経費を確定申告で計上することで節税できます。

年金・健康保険・税金関係は自分で対応

従業員であれば基本的に厚生年金・社会保険の手続きを会社が行ってくれて、お金は給料から天引きされます。
個人事業主のホストは代替の国民年金や国民健康保険の手続きと支払いを自分する必要があります。

税金に関する源泉徴収・年末調整なども同様で、自分で確定申告する必要があります。

税理士と契約しているホストクラブもあり

ホストデビューと同時に個人事業主としてデビューするのは色々と覚えなくてはならないことが多すぎて大変です。
わからないことは個人事業主としても先輩である先輩ホストに色々と聞いてみましょう。

大手のホストクラブでは専門の経理部門が存在してホストをサポートしてくれます。
また、税理士と契約してホストの相談に乗ってくれるお店もあります。
ある程度の売上があり、報酬額が大きくなってきたら自身で税理士と契約するのも良いでしょう。

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