※画像は東京都健康安全研究センターより
2020年、世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルス(COVID-19)。
健康被害のみならず、経済への影響も日に日に広がっています。
この記事ではあまりニュースでは語られないナイトワーク業界への影響についてまとめました。
目次
風俗業界への影響
業種によって影響は様々です。
店内サービス型の店舗への影響は甚大
業界的には箱店(はこてん)と呼ばれる店内でサービスを行う業種はかなり影響が出ています。
具体的な業種を挙げると、ソープランド・ファッションヘルスです。
風俗店の中でも特に濃厚なサービスが売りソープランド・ファッションヘルス。
今回はそれが仇となった形です。
接触感染を懸念して利用を制限する人が増えています。
また、店内の個室でサービスを提供する関係上、不特定多数の人が出入りすることも不安に感じる人が多いようです。
店舗を構えていることで重くのしかかってくるのが家賃。
規模の大きい店舗では毎月数百万かかるため影響が長引くと大きなダメージを受けてしまうでしょう。
店外サービス・デリバリー型にも影響あり
業種で言えばホテルヘルスやデリバリーヘルスです。
サービスをラブホテルやお客様の自宅で行うタイプの店舗です。
前述の箱店ほどは警戒されていませんが、世間に漂う自粛ムードの影響は少なからずあるようです。
箱店に比べると家賃の問題はそれほど大きくはありません。
但し、働くスタッフ(女性も男性も)の人件費はかかるので決して楽観視できる状態ではありません。
水商売業界への影響
飲み屋関係の業種です。
風俗系に比べるとマシなようですが、徐々に影響は大きくなっているようです。
キャバクラ利用の機会が減っている?
キャバクラを利用する人たちは全てが個人的な楽しみのためとは限りません。
接待や飲み会の2次会などでも利用されています。
コロナウィルスの影響で不要不急の集まりが自粛されるようになりました。
接待も飲み会もかなり激減した影響がキャバクラにも波及しています。
コロナウィルス感染者が陽性であると認識しつつもフィリピンパブへ訪れた件が報道されたことも少なからず影響しているでしょう。
直接的にキャバクラで感染が広まったわけではありませんが基本的な業態が同じ店舗であるため自粛の動きが加速しているようです。
ホストクラブの影響は少ない?
女性向けのキャバクラ的立ち位置のホストクラブ。
比較的影響は少なめのようです。
メインの客層のナイトワーク系の女性たちにあまり自粛ムードは漂っていないためです。
また、キャバクラよりも色恋(恋愛感情)が強い営業方法のためウィルスくらいでは客足は遠のかないのでしょう。
従業員も客層も全体的に年齢層が低いのがホストクラブの特徴。
実際は感染が広まっていても重症化等が見られないために問題になっていないだけなのかもしれません。
ナイトワーク業界のコロナウィルス予防・対策は
現状、コロナウィルスに対して特効薬はありません。
ナイトワーク業界にも独自の対策等はありませんので一般の方々と基本的には同じです。
手洗い・うがい・マスク・消毒。
正直な話、ナイトワーク業界ではコロナ発生に関わらずこれらの病気予防は日常的に行っていることが多いです。
特に風俗業界の場合はそもそも不潔なお客様や性病のお客様がいるのでサービス前に念入りに洗浄・消毒を行うことは当たり前なのです。
上記の説明でもってナイトワーク業界は安全だと言い切るようなことはしませんが、日常生活にはもっと感染の危険がある場面も少なからずあります。
欲求不満を溜め込みすぎて精神衛生上良くない状態に陥るくらいならば、しっかりと対策を取りつつ遊んだほうが良いかもしれませんね。
こんな時期に風俗遊びをする人・しない人
コロナウィルスが蔓延しているこの時期に風俗店で遊ぶ人、遊ばない人はどんな人たちでしょうか
常連客にはコロナの関係なし
風俗遊び・風俗嬢をこよなく愛する常連客(特に独身者)にとってコロナ程度ではその行動になんら影響は無いようです。
現在苦しい状況の風俗業界を支えているのは間違いなくこの層の人たちでしょう。
常連客をどれだけ抱えているか、コロナが収束した際に業界を見渡すとそれが分かるかもしれません。
家族持ちは警戒心強し
風俗店の利用者は独身者だけとは限りません。
妻子ある男性も普通に利用しています。
但し、コロナウィルスの蔓延と共に彼らの足は遠のいているようです。
恐らく彼らはその他にも感染を予防する動きを取っているのでしょう。
そんな時に風俗遊びで感染するようなことになると2重にヤバイのです。
問題が収束したらまた風俗遊びを再開するかもしれませんが、それがいつになるかはまだ誰にも分かりません。
風俗業界で働く人たちへの影響は
コロナウィルスの問題がいかに大きくても1つの産業がすぐに止まってしまうことはありません。
今もなおそこで働くスタッフの方々にはどんな影響が出ているのでしょう。
風俗嬢の出勤数は意外に多い?
コロナウィルスへの感染を警戒しているのはお客様側だけとは限りません。
風俗嬢側ももちろん警戒しています。
一部の風俗嬢は出勤を自粛しているようですが、全体数としてはむしろ出勤数は多いとか。
風俗を専業とする女性の場合、客数減少でトータルの稼ぎが少なくなるのは間違いないので出勤数を増やしてカバーしたいのでしょう。
一般の会社員とは違って、出勤しないことには収入にならないのが風俗嬢の辛いところですね。
副業や掛け持ちバイトとして風俗で働く女性の場合、本業がコロナの影響でヒマになったり出勤止めにあったりしたために風俗側の出勤を増やしている場合があるようです。
男性スタッフは出勤制限あり
店舗運営を支える男性スタッフはコロナの影響を大きく受けています。
直接サービスを行う風俗嬢に比べると客数が減っている現状では重要度は減ります。
少人数でも店舗運営は一応可能ですから。
月給制のスタッフは一定の保障があるでしょうが、バイトや請負(送迎ドライバーに多い)は収入減に陥ってしまいます。
長引けば風俗業界と言えど…
2020年3月現在、コロナウィルスが収束する様子は見られません。
たとえ収束したとしても数ヶ月は人の行動に影響を与えるでしょう。
不況に強いと言われる風俗業界。
確かに、過去には様々な業界が経済的大ダメージを受けた時期も乗越えてきました。
しかし、今回のコロナウィルスの件は今までとは少々風向きが異なっているようです。
下手すると風俗業界にとってここ数十年で最も大きなダメージを負うことになるかもしれません。